熊本市でエアコンを処分・リサイクル対象家電は法律に基づきメーカーへ戻す

買い替え、引っ越しなどでエアコンを処分しなければならないとき、粗大ごみ（熊本市では大型ごみ）として処分したくなりますが、エアコンは特定家庭用機器（リサイクル対象の家電製品）に指定されているため、それは不可能です。

不要になったエアコンは、正しいルートを通じてメーカーに戻すことになっています。

この記事では熊本市でエアコンを正しく処分する方法を紹介しています。市民の皆様の参考になれば幸いです。

エアコンをリサイクルしなければいけない理由

エアコンは特定家庭用機器再商品化法という法律でリサイクルすることが義務づけられている家電製品（特定家庭用機器）です。特定家庭用機器がこわれるなどして不要になったら適切なルートを通じてメーカーに戻しますが、そもそもなぜエアコンをリサイクルしなければいけないのでしょうか？

かんたんに言えば、「エアコンはリサイクル可能な部品の宝庫だから」です。

エアコンには金属を含むリサイクル可能な部材がたくさん使われており、そのなかには入手が難しい資源まであります。法律が制定された背景には、このような資源のむだをなくすという意図がありました。

資源の有効利用が必要なこれからの時代、やはりリサイクルできるものは確実にリサイクルすることがとても大切です。

エアコンがメーカーに戻されるまでの流れ

エアコンがメーカーに戻されるまでの流れをかんたんに説明しておきましょう。

不要になった家庭用のエアコンは、大まかに以下のような流れでメーカーまで戻されます。

1. ユーザーが、処分するエアコンを購入した家電店に連絡

2. 家電店がユーザーの元でエアコンを回収

3. 家電店が指定引取場所にエアコンを搬入

4. 運送業者が指定引取場所でエアコンを積みこみ

5. エアコンがメーカーに届けられる

家庭で不要になったエアコンは、原則的に販売した家電店が回収することになっています。ただ、これはあくまで原則であり、ケースバイケースです。

このように、エアコンがメーカーに戻されるルートにはさまざまな業者が関わっています。ユーザーは「収集運搬料金」と「リサイクル料金」を負担する形でエアコンのリサイクルをサポートする役割を担っています。

リサイクルの対象になっているエアコン

家庭用のエアコンのほとんどがリサイクルの対象に指定されていますが、家庭で使われていても対象になっていないものもあります。

・壁掛けタイプのエアコン（電気・ガス・ハイブリッド・マルチ）

・床置きタイプのエアコン（セパレート・ハイブリッド）

・窓設置タイプのエアコン

これらはすべて室外機や取付部材なども含めてリサイクルの対象です。

以下のエアコンは家庭用であってもリサイクルの対象に含まれていないため、別の方法で処分する必要があります。

・天井吊り下げタイプのエアコン

・天井埋め込みタイプのエアコン

・壁埋め込みタイプのエアコン

また、機能の似ている以下の製品もリサイクルの対象に含まれていません。

・スポットエアコン

・除湿機

・冷風扇

など

熊本市でエアコンを処分する方法

熊本市でエアコンをリサイクルするために処分する方法は以下の3つです。

・家電店に回収を依頼

・指定引取場所に自己搬入

・不用品回収業者に回収を依頼

すでにご紹介したように、原則的には不要になったエアコンを販売した業者が製品を回収することになっていますが、さまざまな事情によりユーザーが依頼できないケースも多いため、販売業者以外の選択肢も用意されています。状況に応じて処分方法を選びましょう。

家電店に回収を依頼

家電店にエアコンの回収を依頼して処分する方法です。すでに紹介した原則的な処分方法ですね。ただ、家電店を利用できる人には「これからエアコンを買い替える人」も含まれます。

エアコンを単純に処分する場合、その製品を購入した店が近くにあるならば、原則どおりその店に回収を依頼してください。

しかし、エアコンを買い替える場合は依頼先が変わります。エアコンを買い替える場合、古いエアコンの処分依頼先は新しいエアコンを購入するお店です。購入手続きと回収依頼の手続きを同時にできるほか、新しいエアコンの受け取りと古いエアコンの受け渡しを同時にできるからです。家電量販店のネットショップなどで買い替える場合でも回収を依頼できます。

この際、先ほども説明した「収集運搬料金」と「リサイクル料金」を負担することになっています。収集運搬料金は業者によりまちまちです。リサイクル料金は製品で決まっていて、家電製品協会のWebサイト（https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html）で調べられます。

指定引取場所に自己搬入

家電メーカーなどがつくる団体が設置している「指定引取場所」にエアコンをご自身で運んで処分する方法です。引っ越しなどの理由で購入した家電店に回収を依頼できない方にとってはひとつの選択肢です。

指定引取場所を利用する場合は自家用車やレンタカーを使う必要がありますが、自己搬入するため収集運搬料金を支払う必要がないことはメリットだといえます。

指定引取場所を利用する場合はまずリサイクル料金を納付する必要があります。以下の手順で料金納付後にエアコンを搬入してください。

1. リサイクル料金の金額を特定

先ほど紹介した家電製品協会のWebサイトでリサイクル料金の金額を特定してください。製品の型番が必要です。料金を支払うときに必要な製造業者等名コードや品目・料金区分コードも同時に調べてメモしておきます。

2. リサイクル料金を納付

リサイクル料金は郵便局で納付します。近くの郵便局に行き、備え付けの「家電リサイクル券」に必要事項を記入してから料金を支払ってください。支払いが終わったら、家電リサイクル券を処分するエアコンに貼り付けておきましょう。

3. 指定引取場所へ

指定引取場所にエアコンを搬入してください。熊本市民の皆様が利用しやすい指定引取場所は2ヶ所あります。

・熊本新明産業（株）

住所：熊本市南区南高江3丁目3番53号　電話：096-357-1773

・九州産交運輸（株）熊本センター

住所：上益城郡益城町平田字深迫2526　電話：096-388-2731

どちらも平日の9～12時と13～17時に開場していますが、受付は30分前に締め切りになるので注意が必要です。土曜日は不定休、日曜祝日と年末年始はお休みです。

不用品回収業者に回収を依頼

家電店にエアコンの回収を依頼できない方は、不用品回収業者に回収を依頼することが可能です。家電店とほぼ同じ感覚で利用できます。業者選びに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、業者としてしっかりしたホームページを持ち、作業実績や作業風景、サービス内容や目安となる料金表を掲載している業者であれば、詐欺のようなことはありませんのでご安心ください。

不用品回収業者は家電店とは違い家庭の不用品ならほぼすべて回収できます。そのため、以下のようなときはベストな選択肢です。ぜひ利用を検討しましょう。